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福島原発爆発の記事一覧

福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(17)

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(16)

前ブログで鉄道の「危機管理」「事業継続計画」のことを紹介しました。

―― 今回地震によってJR東北新幹線の線路が寸断されました。しかし時速300kmで走行していた列車は、一両たりとも脱線していません。原発に対して東電さんは「地震津波は想定外の大きさ」と言っていますが、地震はJR東日本にとっても想定外の大きさだったでしょう。

―― しかしJR東日本は想定外の地震に対して、脱線事故を完璧に回避しました。これは大変大きな実績。日本の新幹線の設計は世界一であることを世界に示した好例であると思います。設計がよかったのです。

―― ところが復旧開通の日に「架線切れ」によって復旧開通できなかったことは痛恨の極み。設計はよかったが、現場がダメだったということでした。危機管理がダメだったということです。事業継続計画の実行段階においてダメだったということ。私の父親が聞いたら嘆いたことでしょう。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(15)


前ブログで述べました。「現在の天下りは、大東亜戦争敗戦前にはなかった形態であり、税金の無駄遣いという意味で国民に害をもたらす」と。しかし官僚制度は悪いことだけではありません。欠点を凌駕する利点があります。ここでは官僚の良い点を指摘します。

―― 父親から聞きました。「官僚組織は、危機が発生した場合に力を発揮する」と。私の父親は勅任官高等官二等の「鉄道官僚」でした。日頃、常々言っていました。「列車事故があった際が力の発揮時だ。事故の状況を部下とともに現場にいって観察し、その結果に基づいて復旧計画を立てることだ。肝心なことは、その計画通りに復旧することだ」と。正確な復旧計画を出してそれをその通りに実行することが鉄道官僚の力の出しどころだったのです。今の言葉でいうと「危機管理」であり「事業継承計画」です。

―― 父親は鉄道ではエリートコースの「旅客部門」に配属され、そこから出世街道を駆け上りました。事故に際しては、土木工事部門、電気工事部門などの専門家の責任者を引率して現場に急行したのだそうです。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(14)

前ブログにおいて、戦前の高級官僚は給料が極めて高かったので退職後の生活が安定しており、天下りの必要がなかったとのべました。

―― しかし現在は御存知の通りです。私の高校時代の友人は、ある大学を出て公務員試験上級職試験に合格してある公団に就職しました。彼は常々言っていました。「退職後の民間企業への天下りを楽しみにして現在の薄給に甘んじている」と。友人の言うとおり、退職前にその公団から補修工事を下請けする公団の息のかかった工事会社の社長に天下りしました。公団時代の薄給を挽回しました。この例が示す通り、現在の天下りは生活のためであるという一面は否定できません。

―― 単に生活のための再就職であるならば許容範囲に入ります。国民はそれぞれ生活権がありますから。そしてこれが高齢者の社会貢献という意味で社会の活性化のために役立つなら、さらに許せます。しかし私が知っている限りにおいては、周辺に害をもたらすケースが多いのです。なぜでしょうか? 答えは以下の通りです。

―― 官庁は民間に対する許認可権をもっています。退職する先輩官僚は後輩官僚に対して影響力を持っています。だから再就職先から後輩に対して影響力を行使することができます。この影響力は非公式なものですが、後輩官僚から見ると無視できません。このことが再就職先企業にとっては大きな魅力です。

これが周辺に害をもたらす現在の天下りです。官民癒着です。「国民が納めた税金」で再就職先企業を利することになるのですから。即ち税金の無駄使いに繋がるのですから。大東亜戦争敗戦前には無かった形態です。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(13)

前ブログで、「三代目が武力なしで」官僚になった事例を紹介しました。今回は武力行使なしで官僚になった事例です。

―― 私は我が国の官僚に対してはシンパです。即ち、敵意ではなくて味方意識をもっています。これは私が我が国官僚組織のお陰で他の人よりは精神的、かつ、物質的に恵まれた生活させていただく家庭に生まれたことに起因しています。

―― 私の親族には、戦前の親任官が1名、勅任官が6名います。名前を挙げると、親任官の曽祖父北垣国道(内務省)、直任官の祖父田邉朔郎(内務省、文部省)、父親田邉多聞(内務省)、母方祖父有賀光豊(大蔵省)、義理の伯父猪熊信二(商工省)、義理の叔父湯本武雄(大蔵省)、大叔父田邉太一(外務省)、官位は最低でも従三位であり、最高は正二位です。身内の贔屓目ではありますが、すべて有能な官僚であり、自ら旗を振って国家的プロジェクトを推進した高級官僚です。

―― 戦前は定年を迎えた高級官僚は、退職後自分が好めば「悠々自適」の生活を送ることができました。ですから戦前には現在のような「天下り」はありませんでした。その理由は①在職中の給料が極めて高く、かつ、②退職後は在職中の給料の半分相当額が「恩給」として生涯現役支給されたからです。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(12)福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(12)

前ブログで、「初代は武力で」官僚になった事例を紹介しました。今回は武力行使なしで官僚になった事例です。

―― 今回は三代目の話をします。武力なして官僚になった事例です。
私の父親田邉多聞は、東京帝国大学法学部政治学科に入学しました。卒業前に高等文官試験の行政科に合格して卒業とともに内務省に入省しました。母方祖父北垣国道と同じ内務官僚となったのです。
配属先は朝鮮総督府鉄道局でした。大東亜戦争敗戦時は、総督府交通本局南朝鮮地方交通局長をしていました。法学部の前に東大工学部機械科を卒業していましたから、技術の分かる文系高等官として肩で風を切って歩いている父親の姿は小学校三年生の私の目にも頼もしく感じました。

―― 現在は司法官試験が難関中の難関となっていますが、当時は今日の司法官試験に相当する高等文官試験法律科よりも同行政科の方が遥かに難関でした。そうでしょう。国を牛耳る官僚、すなわち政治家になれるのですから。このことは父から何度も聞きました。
高文の「法律科よりも行政科の方が難関」という事実を、今日の言葉で表現すると、「公務員上級試験の方が、司法官試験よりも難関」であるということです。
このことからお分りのように、東大法学部政治学科は、「官僚」となって「政治」をやる人材の育成機関でした。もう一度いいます。官僚が政治をするのです。これが薩長政府の作った枠組みでした。

―― 北垣国道は武力で政治を担う身分になりましたが、孫の田邉多聞はそのような苦労をすることなく、筆記試験で政治を担う身分を獲得できました。即ち武力行使なしで官僚になったのです。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(11)


 前ブログにおいて初代は高い志をもっていたと述べました。明治の官僚が高い志をもっていたことを私の曽祖父、北垣国道男爵の例で示しました。

―― 祖父田邉朔郎は、青年時代に成し遂げた京都の「びわ湖疏水」とそれに伴う世界初の事業用水力発電「蹴上発電所」、この電力を利用した「舟のケーブルカー」インクラインの成功によって名が知られています。

―― 田邉朔郎は幕臣儒者の家に生まれ、東大教授や京大教授を歴任したことから、単なる学者と思われている節がありますが、実際は内務省曽祖父北垣国道の下、内務省土木局の土木工事をした官僚技官でもありました。

―― 戊辰戦争の負組でしたが、薩長土肥の軍門に下り、太政官官僚組織の中で生きました。最終的地位は、従三位勲一等です。即ち曽祖父と祖父は武力で片や政権をとり、方や武力で政権を取られた官僚です。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(10)

前ブログにおいて、現在の官僚も武力行使を契機として交代した官僚であると述べました。但しそれまでの歴史とことなり、自分の武力ではなくて、自分の武力(旧陸軍)が招いた他人(米国)の武力で交代しました。

―― 1400年続いた我が国の官僚が自分の武力で世代交代した際に見られる一般的現象が見られます。即ち問題意識を持って武力を行使したのですから、「初代は高い志しをもった官僚だった」という現象です。自分よりも「国家」のためという高い志をもって生きていた官僚です。

―― このことを私の身内の事例で検証しましょう。
私の曽祖父北垣国道は、「生野の挙兵」の首謀者です。「このまま徳川幕府に政治を任せておくと、北海道がロシアに取られてしまう」という問題意識をもち、徳川幕府を倒さんものと農兵300を募って徳川幕府の生野代官所を武力攻撃しました。

―― すぐに制圧されましたが長州に逃げ、長州軍鳥取藩の部隊長として戊辰戦争を勝ち抜き、明治の太政官官僚のトップ近くにまで出世しました。官僚としては「内務省事務次官」。そして最終的地位は、男爵官位正二位枢密顧問官です。体を張って外国から国を守るという「高い志」を実現した貴重な「勲章」でした。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(9)

前ブログにおいて述べました。世界的みてもユニークで優れた天皇制の下で、官僚は政治家だったと。そして既得権にあぐらをかき、賞味期限が切れた官僚は、不満階層から武力攻撃をうけて政権交代してきたと。

―― 大東亜戦争前に武力で政権をとった陸軍官僚は、その武力を振り回して無謀にも米国と戦争を起こし、国土を徹底的に破壊されました。国土破壊だけでなく、国土が大幅に縮小されました。暴走した陸軍官僚の責任は大きいです。

―― 巨大官僚組織、陸軍は当然のことながら解体され、それだけでなく、陸軍と関係のない地主層、富裕層も解体されました。農地解放や公職追放や貴族廃止のことです。そして解体を受けた地主層、富裕層に代わって庶民が台頭してきました。この庶民のトップに立った階層が現在の官僚です。

―― 従来の官僚が、武力で政権をとった官僚であったことと対比して、現在の官僚は自ら武力を行使することなく、前世代の官僚、陸軍官僚が見滅した後を受けて、いわば、労せずして大きな地位を手に入れた官僚です。
しかし見方を変えると、現在の官僚も武力によって世代交代したと見ることができます。即ち大東亜戦争という武力です。他人の武力ではありますが。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(8)


福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いていますが、原発に関しては官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

―― 1400年前に天智天皇と藤原鎌足の武力によって成立した「天皇/官僚協力体制」は、結果として比較的平和裏に政権交代を可能とするいわば「平和政権交代システム」と言えます。
この意味で天皇制は世界的に見てもユニークな、優れた「政治システム」であり、1400年間このシステムを大切に守ってきた御先祖様に感謝します。

―― そして我が国が世界に誇るこのシステムの中で天皇の側近であった官僚は、現在私達が持つ官僚というイメージとは遠く、政治家でした。重要だから繰り返します。我が国の官僚は政治家だったのです。

―― 万世一系のゆるぎなき天皇、そして政治に直接拘わらない天皇の下で、天皇に代わって政治を行なう官僚が、政治家だったのです。その官僚政治家が時の移りの中で「賞味期限」が切れたときに、別の集団が武力で「既存官僚」の座を奪い取る。1400年間、この繰り返しでした。
少なくとも鎌倉幕府(源頼朝の挙兵)、室町幕府(新田義貞の挙兵)、江戸幕府(応仁の乱)、大日本帝国(戊辰戦争)と4回は繰り返しました。これが我が国の官僚政治家制度であったと私は理解しています。

―― そして最後に武力で政権を取った官僚政治家は、大東亜戦争前の陸軍官僚でした。但し陸軍は直接武力を行使したのではなくて、武力を背景にしてその圧力で政権をとりました。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(7)

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いていますが、原発に関しては官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

―― 前ブログにおいて述べました。曰く「我が国の官僚制度の起源は、西暦645年の「大化改新」にあり、その歴史は1400年もある」と。

―― 奈良から京都に都が移動した平安時代に公家官僚(藤原氏)が定着しました。これが我が国の官僚制度の起源です。その後現在にまで至る、世界的に見てもユニークな天皇制とともに1400年の歴史があります。

―― しかし武力で政権を取った筈の藤原氏は、武力を忘れて優雅に暮らし、公家官僚となってしまいました。この公家官僚が既得権に胡坐をかいていたので弱体化し、関東地方の武力集団が実力(源平合戦)をもって公家官僚を倒して鎌倉幕府の武家官僚(北条氏)が継承しました。
しかし鎌倉幕府の武家官僚にも、不満武家が出現して、不満武家が武力(新田義貞の挙兵)によって鎌倉幕府を倒して室町幕府の武家官僚(足利氏)が継承しました。
しかし室町幕府の官僚も武力を忘れて既得権に胡坐をかいていたので内乱(応仁の乱/戦国時代)が起こり、江戸幕府の武家官僚(徳川氏)が継承しました。

―― しかし、武力で政権をとった筈の江戸幕府の武家官僚も武力を忘れて既得権に胡坐をかいていたので弱体化し、薩長土肥の武力集団が黒船到来を口実にして武力革命(戊辰戦争)を起して武家官僚を継承しました。これが明治の太政官官僚でした。

―― 武力で政権をとった筈の明治の太政官官僚も武力を忘れて既得権に胡坐をかいていたので、武力集団である陸軍官僚によって政権をとられました。私はこれを武力によって政権を奪取した官僚であると理解しています。

以上が私の理解する、日本の官僚制度の歴史です。以上でお分かりのとおり、私の理解は「官僚=政治家」です。これが我が国の官僚の特徴です。

福島原発危機に関連してリスクマネジメントISO31000を説いています。官僚制度に対する批判があるので、官僚を弁護する立場で我が国の官僚制度に関する私見を述べています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(6)


前ブログにおいて、戦前に暴走した官僚陸軍の人達は倫理教育を受けていたとは思わないと述べました。

―― しかし陸軍の暴走を許容し、むしろそれを鼓舞した大多数の国民にも大きな責任があると私は考えます。

―― 時代変わって官僚制度の内容が大きく変化した戦後の日本においては、官僚の暴走はあり得ません。我が国の官僚は国際的に見ても、際立って優秀です。なぜなら長い歴史がありますから。即ちこの制度は1400年の歴史があります。

―― 日本の官僚制度の起源は、西暦645年の「大化改新」にあると考えます。渡来人豪族曽我氏を天智天皇と藤原鎌足が武力クーデター(大化の改新)によって倒して天皇を中心とする官僚制度の基礎ができました。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(5)

前ブログにおいて、江戸時代の官僚である武士は倫理教育を受けていたと述べました。

これに対して大東亜戦争に突入した昭和の官僚である陸軍は、倫理教育を受けていたのでしょうか。

―― 御自分が示達した訓令(陸訓一号)、いわゆる戦陣訓の「生きて虜囚の辱めを受けず」があるにも拘らず、自分自身が「生きて虜囚の辱めを受けた」陸軍出身の首相がいました。即ち東京裁判によって絞首刑を受けました。自殺を禁止しているキリスト教の影響が強いドイツのヒトラーでさえ、自決して死体を敵軍に渡すことはなかったのに。

―― 南方では、多くの将兵が投降せずに死ぬまで戦いました。戦陣訓を示達した陸軍出身の首相の倫理はどうなっていたのでしょうか。とても倫理教育を受けたとは思えません。私は江戸時代の厳しい倫理教育を受けた武士の子孫だけに、とても信じられません。

―― 話もどって陸軍官僚は暴走した結果、米国に戦争を仕掛けて国土を荒廃させました。私は、大東亜戦争に関しては、歴史の大きな流れからみて、我が国にも大儀名分があったと考えていますが、戦争開始に至るまでのプロセスは、陸軍の暴走であり、その結果間違いを犯したと考えています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(4)

前ブログにおいて、江戸時代の官僚、武士は刀を指し、かつ、「切捨て御免」なるルールの下で自由に振舞っていたと書きました。

―― なぜ武士が暴走しなかったのでしょうか。その理由は倫理感だと思います。武士は子供の頃から厳しい倫理教育をうけました。幕臣なら昌平坂学問所、各藩なら藩校に通い、武力を磨くだけでなく、むしろそれはマイナーであり、朝から晩まで漢文の素読をやらされていました。

―― その漢文は倫理に関するものが多かったのです。例えば「論語」でした。この素読によって「刷り込み」を受けました。倫理感の刷り込みでした。

―― この辺りの事情は、私が生まれた田辺家は幕臣の家であり、かつ、儒学者の家だったのでよく分かっています。先祖の中でも田邉新次郎石庵はかなり名が知られています。昌平坂学問所教授であり、甲府徽典館の学頭でした。その石庵の養祖父田邉次郎大夫貞斉も雑学者としてかなり知られています。

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福島原発危機リスクマネジメントISO31000官僚制度(3)

前ブログにおいて、官僚が「暴走」した例として大東亜戦争突入時の旧大日本帝国陸軍のことを紹介しました。

―― 間違いを起こした官僚は、やっかいなことに武装していました。ですから暴走しやすいという側面をもっていました。「問答無用」といって競争相手を切り捨てることができたのです。すなわち官僚が武力をもっていたのです。5.15事件や、2.26事件は官僚暴走の発端でした。

―― しかし官僚が武力をもっていた事実は、大日本帝国陸軍だけではありません。江戸時代の官僚である武士は、「武士」の文字通り武装していました。官僚が武装していたのです。しかも「切り捨て御免」のルールがありました。

―― ところが、官僚たる武士が暴走したという歴史的事実は、私はこれを知りません。島原の乱は、戦国時代の名残りであり、官僚(武士)暴走とは関係ありません。

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