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リスクマネジメント研究会の記事一覧

田邉康雄のISO31000「自己宣言」審査は、JTTASの事業へ-3

前欄で無償役務提供のことを紹介しました。役務とは、「ISO31000自己宣言評価基準」を策定するための実作業です。これを同基準の「準備分科会」の分科会長として私田邉康雄が実施します。

―― 今後JTTAS会員、かつ、JRMR会員の中から分科会員を募集することになりますが、この分科会員に必要とされる力量は以下の通りです。
1) ISO31000規格の英文を理解し、この英文を日本語で顧客企業に説明できる力量
2) 豊富なISOMS審査経験に基づく顧客企業をコンサルティングしながら評価をする力量、
3) 自分の専門分野のリスクアセスメント実務経験に基づく顧客企業をコンサルティングしながら評価する力量

 以上の力量に関しては、応募者を私、分科会長が面接して定性的に判断し、専攻します。

 ―― もっとも重要なことは、応募した分科会員が提供する分科会役務への対価は期待しないということです。このことは分科会長が無償役務提供をしているので、当然のことです。分科会長と同様に、先行投資として役務提供を考えられる人だけが選考の対象です。

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田邉康雄のISO31000「自己宣言」審査は、JTTASの事業へ-2


前ブログにおいて、私田邉康雄が公益法人JTTASに対して「無償で協力する」と約束したことを紹介しました。無償協力とは具体的には、無償「役務提供」です。

―― この役務無償提供は、有限会社田辺コンサルタント・グループにとっては、先行投資としいう意味があります。

―― 経済力の小さい弊社には、不確実性の高い「危ない事業」に、リスクを取って資金を投資する余裕はありません。敢えて投資するとすれば、銀行から借入れて投資する他はありません。
その場合は必ず資金を回収する必要があります。しかし。役務ならば後で回収する必要はありません。その間、「只働き」をしたと思えばよいのです。

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田邉康雄のISO31000「自己宣言」審査は、JTTASの事業へ-1

公益法人、経済産業省認可社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)は、2010年3月にリスクマネジメント研究会(JRMR)を設立しました。私は、従来からJTTAS会員でありましが、JRMR会員設立にともなってここの会員にもなりました。

―― JRMR設立は、2009年9月にリスクマネジメント国際規格31000が制定されたことに対応したものだったと聞いています。

―― 昨年(2010年)の12月に第二回目の研究会が開催されました。その席上私田邉康雄は、ある提案をしました。即ち「ISO31000自己宣言評価基準準備分科会の設立」です。
この提案は、JTTAS理事会に諮って頂くことになりました。そして去る1月28日にJTTAS事務局長松井武久さんから連絡を受けました。曰く「該分科会の設置が承認された。ついては、分科会長就任を依頼する」と。

―― これを受けて直ちに、就任承認書をJRMR会長へ送付しました。そして昨2月4日、改めて松井事務局長が弊社へ御訪問され、「協力を感謝する」と言っていただきました。

―― 私のJTTASに対する協力に関しては無報酬を提案し、これをお約束しております。これが公益法人に対する正しい姿勢であると考えています。事務局長には、この姿勢を高く評価して頂きました。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 6

ISO審査機関は「経営に関する冬の時代」を迎えていると、前ブログにおいて書きました。なぜならば、認証取得企業において、①ISO返上、②値下げ要求の選択肢があるとからです。

―― これら選択肢のいずれも、ISO審査機関にとっては経営上致命的です。そこでこれらを回避する目的で顧客満足を諮ります。一方顧客はコンサルティングしながら審査してもらうことを期待しています。しかし審査機関はこれができません。なぜならISO17021の制限、コンサルティング禁止があるからです。


―― 現制度下では望むべくもありませんが、もしも審査の場におけるコンサルティングが許されるならば企業の「利」に繋がるでしょう。そこでISO31000では、コンサルティングしながら適合評価するという手段をとりたいと思います。

次回からは、本件に関する社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)の動きを紹介します。

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田邉康雄のリスク管理ISO31000―自己宣言の無料審査 5


前ブログからつづけます。形式が不要になったら、その形式を捨てるだけのことです。もしも捨てないとするならば、何か「利」になることが無ければ継続できません。言い換えると、何らかの「見返り」がなければ継続できません。

―― この状況下において認証/登録の「見返り」は何でしょうか。認証/登録そのものが販売促進に役立った時代においては、販売促進の向上が「見返り」でした。しかし時代は変わった現在、販売促進の向上は期待できません。

―― 見返りが無いならば、企業は認証/登録返上という選択肢をとります。あるいは当面、ISO審査機関に対して「認証/登録料金の引下げ」要求という選択肢をとります。

―― 実際この二つが起こっており、とくにISO9001において顕著です。「ISO返上」と「審査料金の値引き競争」です。この大きな波を受けて現在、ISO審査機関は「経営に関する冬の時代」を迎えています。

次ブログにつづきます。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(6)


前ブログにおいて「ISO31000は、システム規格である」と看破し、その根拠としてデミングのシステム定義を置いたことを述べました。以下看破した理由を述べます――。

デミングによれば、システムとは――、
1) ある「目的を達成」するために
2) お互いに協力し合い、かつ、依存し合う「要素」の
3) 「複合体」

です。ここで「要素」は英語のエレメントであり、「複合体」はネットワークです。

 ―― ISO31000は、
リスク低減という目的を達成するために、お互いに協力しあい、かつ、依存しあう「コミットメント&指示」「マネジメント方法の設計」「マネジメント実行」「リスク発見」「リスク分析」「リスク分類」「リスク対処」「実行監視&軌道修正」等の要素の複合体です。

―― このことに疑いを挟む余地は、私には発見できません。

 ですから、このようなデミングの定義を採用する私は、ISO31000をシステム規格のひとつであると考えているのです。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(5)


 ISO31000自己宣言の適合性評価を無料で実施することを力説してきました。ここで話を元に戻します。さて――、

 ―― ISO31000に関して私は、リスクマネジメントシステムという言葉を使用していますが、ISO31000規格の中でシステムという言葉は使用されはいません。むしろ文章の流れから判断するに、「マネジメントシステムではない」と言っているようです。

 ―― しかし私は、私の理解する所に従ってISO31000を「リスクマネジメント『システム』規格である」と呼称しています。その根拠はデミングの定義「システム」です。

 その詳細に関しては次ブログに譲ります。
次ブログにおいてデミングのシステム定義を紹介します。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(4)


前欄においてISO31000適合評価は、無料であってこそその目的が達成されると述べました。この欄で、無料評価が必要である理由をさらに続けます。

―― 一般論ですが、依存心が無くなれば「自分でやらねば」という意気込みが沸いてきます。この意気込みこそが何事においても推進の原動力です。

―― ISO31000内部監査も自分でやります。即ち自分で工夫してやります。決して強制された方法ではありません。有料のISO認証/登録においては、「内部監査は強制されている」と、ある意味では被害者意識があるので、やる気が無くて被評価側(企業)の内部監査が形骸化しています。

―― 内部監査が形骸化しては、どんなマネジメントシステムも初期の成果を上げることはできません。しかし多くのマネジメントシステム運用企業は、この内部監査が形骸化しています。このような形骸化が、せっかくの(期待の大きい)ISO31000にも起きてしまうことを懸念しています。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(3)


前ブログにおいて私田邉康雄がJTTASリスクマネジメント研究会へ提案した評価事業は、評価依頼企業にとって「無料」であったことを紹介しました。

私は我が国の「リスクマネジメント水準」を向上させるためには、このような「無料」評価サービス提供も出現が必要であると考えています。

―― 無料こそが該水準向上に寄与する。
と、このように思っている理由を以下に開示します。

評価を有料にすると、評価する側(評価者)に対して評価を受ける側(顧客企業)に「依存心」が発生します。即ち「お金を払っているのだから、それだけのことをして貰える筈である」と。
依存心とは、「指導」に対する「期待心」です。実際の評価に当たっては、何ら「指導」を受けることはないのですが。

―― この「依存心」の悪い方向に作用した例が、ISO9001や、ISO14001の認証/登録です。ここでは評価を求める組織が、認証/登録して貰うためにお金を支払っています。その結果、ISOの形骸化という悪い現象を招いています。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(2)

 前欄において私がJTTASへ入会した経緯を説明し、さらにJTTAS内のリスクマネジメント研究会にも入会した事実を紹介しました。

 ―― さる2010年12月6日に第二回研究会が開催されました。その席上において私はある提案をしました。以下の通りです。

 ―― JITTASの評価事業
 が、その提案です。そこで、

「評価」
 とは、ISO31000適合自己宣言に対する「JTTASの個別評価」のことを言います。私はすでにこのブログや、その他のメディアを通じて「ISO31000は認証/登録を期待してはならず、企業は自主的にリスクマネジメントシステムを構築して、その事実を自己宣言するべきである」と主張しています。また――、

「評価事業」
 とは、企業の依頼をうけて、企業のために適合を評価し、その評価結果を公表することを言います。しかし事業とは言っても、営利的ビジネスは意味しません。国がやっている助成事業のようなものです。すなわち受益者にとって無料の評価事業です。

 ―― 私個人的には、我が国のリスクマネジメント水準を向上させるためには、「無料の助成事業」が、評価事業の「あるべき姿」であると思っています。現に私がJTTASのRM研究会に提案した評価事業は、評価依頼者にとって「無料」でした。

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田邉康雄のリスクマネジメント―ISO31000―JTTAS(1)

 社団法人日本工業技術振興協会(JTTAS)を御存知でしょうか。経済産業省認定の公益法人です。私は2007年の秋に入会しました。

 ―― 入会の動機は三菱化学時代の後輩である同協会事務局長による入会勧誘であり、これを受けて入会しました。最初の活動は私が推進している「生涯現役エンジニア」講演でした。
同名の著書を紹介しつつ技術者(エンジニア)が、定年退職した後も現役で命尽きるまでエンジニアとして社会貢献する道を開示しました。講演は私の実例を開示したものでした。

―― 入会勧誘の目的は所定会員数が減少しつつあったので、社団法人認可基準を満たさなくなる危惧があると事務局長等が判断し、積極的な入会勧誘をうけたものでした。
私は快諾して入会するとともに、有限会社田辺コンサルタント・グループのメンバーにも紹介して入会してもらいました。

―― このような経緯で入会したJTTASに2010年にリスクマネジメント研究会が発足したので私も研究会に入会しました。

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