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田辺太一蓮舟のつぶやき 翁の著書:幕末外交談から(4-1)

私田邉康雄は、NPO法人米欧亜回覧の会の会員です。この度、誘われる機会があったので同会ウエブサイトにこのタイトルで投稿することにしました。第一回はさる7月(2001年)に、第二回は10月に、そして第三回目~第四回目を12月7日に投稿しました。以下、第四回の内容を以下に紹介します。投稿した原文のままです。

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前回は幕末外交談の「擱筆のことば」を紹介しました。これは"あとがき"とは明記されていませんが、それに相当する部分です。ここで太一は鬱憤晴らしをやりました。今回は、この鬱憤を、太一の屋敷跡に住む太一の子孫が、太一から直接聞いた気分になって更に拡大して紹介します。

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阿部正弘の無策をくどくどと嘆く。

田邉太一はつぶやく。
<江戸城金庫が空>
阿部正弘がやるべきことは以下のようなものであった。従來の長崎に加えて横浜、神戸、函館など幕府直轄地に限定し、かつ、外人の行動範囲を制限して開国する。その際、清に使節をだして上海の租界を大いに学び、わが国に不利な事態が発生しないように事前に防備策を立てる。貿易を管理貿易とし、外国品に関税を掛けて幕府の収入として江戸城金庫を富ます。

田邉太一は更につぶやく。
<諸藩に相談する必要はなかった>
阿部のこと続く。関税で金を稼ぐだけでなく、幕府自ら、あるいは自らの息のかかった商人を使って貿易をする。稼いだ金でフランス、イギリスから軍艦と銃砲を購入する。これにより幕府陸海軍を強化する。この路線を推進できる小栗忠順を重用する。このことは幕閣内部だけで図り、諸藩には相談しない。決定事項を従來通り天皇に上奏する。これで良かった。

田邉太一はつぶやく。
<幕府の米本位制財政のつけ>
幕府は鎖国して米本位経済を推進した。米の生産者を支配するために、兵農分離政策をとった。兵(武士)は都市で武術に励み、農は地方で農耕に励んだ。農を支配するために地方に郷士(庄屋)をおいた。一方、流通を担当する商人を支配する兵商分離政策をとらなかった。これが幕府を衰退させた。城下町に商を支配する"町士"を作ればよかった。商を支配できなかった。

次のブログにつづく。

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