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原発事故 田邉康雄のリスクマネジメントISO31000(5)


「1~3号機への消防車注入水が真水に切り替えられた」と。「米軍が協力してくれた」と。テレビ報道でした。嬉しいことです。これを聞いてとりあえず、懸念していた悪化方向へは行かないと安堵しました。海水の注水を継続すると蒸発により固体食塩が貯まり、それ以上の冷却はできなくなるからです。また食塩に放射能物質が付着して処理を困難にするからです。

 ―― 分かり易く言うと、ポンプや配管は一度閉塞すると、「分解掃除」をしないかぎり開通しないのです。事態の打開はますます困難になります。このことは化学工場で長年勤務してきた化学エンジニアの常識です。

「海水を注入する」
 と、聞いた時、私は冷却配管が閉塞する懸念を周囲の者に告げておりました。一時的除熱であれば、海水注入は最適な判断だったでしょう。しかし燃料棒は長期的に発熱があるので除熱冷却は一時的なものでは済まされません。
 よって最適判断であったかどうかは今になってみると疑われます。もしも海水を注入しなければ、核暴走(連鎖反応の再開)が発生したのでしょうか。それならば諦めます。

 ―― 核暴走に関して知識のない私には「海水注入」の判断が「核暴走防止」であり、それが成功していることを祈念しています。そして今は、核暴走を起こさないための「戦闘状態」にあるのだと理解すれば納得できます。

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