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フォトリーディング

猛スピードでスキャナーを通すがごとく、あっという間に一冊の本を読む「フォトリーディング」なる読書法がありますが・・・

 

「THE 21 (ざ・にじゅういち) 2010年 11月号」で香山リカさんが、フォトリーディングは万人向けではなく、「視覚優位」という脳機能的な特徴を持った人のみに適した読書法ではないかと書いています。

視・空間処理能力がずば抜けて高い人のことだそうです。旅行先で見た景色を後日、寸分の狂いもなく絵に出来る画家や、一度通った道は忘れない人達にはこの能力が高いと言えるでしょう。

香山さんは、自動車教習コースをなかなか憶えられなかった過去があり、自分にはフォトリーディングなどできないと書いています。

私も方向音痴で、何度通った道でもなかなか憶えられませんし、昨日会った友人のネクタイの色すら思い出せません。

こんな私には、フォトリーディングなどとても無理でしょう。一時は高額なセミナーに参加しようと思ったこともありますが、参加しなくて良かったと思います。

それに、すべての本がフォトリーディングに向いているとは思えません。ちまたにあふれる「○○すればだれでも・・・必ず、成功する、金持ちになる、夢が叶う」などと言った、誇大宣伝、過大広告、不当表示・・・えせビジネス書を読むには適した方法だと思います。

もっとも、そんな本は見出しだけ読めばおよその内容がつかめてしまいますが。

ところで、古典をフォトリーディングする意味ってあるんでしょうか。古典をじっくり読みながら、日本の繊細な四季の移ろいに心を奪われたり、感動的な場面で、思わずページをめくる手を止めてしまうことがあります。

また、作家の見事な表現力に驚き、何度も同じところを読み返してしまうこともあります。

それこそが読書の醍醐味、秋の夜長の楽しみだと思いますが、フォトリーディングできる人から言わせれば負け犬の遠吠えということになるんでしょうか?

 

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