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一般物件の火災保険料

平成22年1月1日からほとんどの保険会社でスタートする
火災保険の大幅な料率変更について、先々週から3回のシリーズで
お送りしております。

◎火災保険が値上がりする!?

◎住宅物件の火災保険料はどうなる?

今回は店舗・事務所・作業場・工場等の専用住宅以外の一般物件について
お伝えします。

      ***********************************************

■これまでの構造判定(5区分)
・建物の主要構造部の各部材の性質性能で判定
・旧構造級別2009年12月31日まで

 特級構造:コンクリート造で外壁がコンクリート造・コンクリートブロック造・
      レンガ造・石造のいずれかに該当
 1級構造:コンクリート造または鉄骨耐火被覆建物・木材造で1時間準耐火建築物
 2級構造:鉄骨造建物・45分準耐火建物・外壁がコンクリート建物・土蔵造建物
 3級構造:木造建物で外壁が不燃材料または準不燃材料・省令準耐火建物
 4級構造:上記のどれにも該当しない建物

■これからの判定基準(3区分)
・建物の種類と耐火性能による判定
・新構造級別2010年1月1日より

 1級構造:コンクリート造建物・コンクリートブロック造建物・レンガ造建物・
      石造建物耐火被覆鉄骨造建物・耐火建築物
 2級構造:鉄骨造建物・準耐火建築物・省令準耐火建物
 3級構造:上記に該当しない建物・土蔵造建物


変更の主旨は、これまでは建築基準法と構造区分の不整合や
構造区分が複雑で判定の分かりずらさがありましたが、
これを建物の種類(コンクリート造・鉄骨造・木造)と
建築基準法上の耐火基準、省令の耐火基準による判定として
シンプルな内容に変更するものです。

この改定に伴い保険料を算出する料率も大幅に改定され
ほとんどのケースで今までに比べて保険料が引上げ、引下げとなる為、
参考までに下記に構造級別の保険料変動イメージを載せました。

      ***********************************************

■新旧構造級別の保険料変動イメージ
 旧構造級別 ... 新構造級別 ...  保険料アップダウン

  特級   ...  1級   ...  アップ↑

  1級   ...  1級   ...  ダウン↓

 (木造で1時間準耐火建物)
  1級   ...  2級   ...  アップ↑

  2級   ...  2級   ...  ほぼ同じ→

 (土蔵建物・木造で外壁がコンクリート)
  2級   ...  3級   ...  大幅アップ↑↑

 (省令準耐火建物)
  3級   ...  2級   ...  ダウン↓

  3級   ...  3級   ...  ややアップ↑

  4級   ...  3級   ...  ダウン↓

      ***********************************************

また職種によっては料率が大幅にアップし保険料が上がります。

■料率がアップする職種
 料理飲食店・食料品製造販売業・健康ランド・特殊浴場・カラオケボックス・
 百貨店・スーパーマーケット・小売市場・廃棄物処理業・塗料商・ペンキ商・
 テレビジョン放送局・化学研究所・ボウリング場など

■大幅に保険料が上がりそうな方の対策は・・・
現在加入されています保険会社の改定内容次第ですが、
現在の契約内容と比較して大幅に不利になるようであれば、
例えば保険期間が1年契約の掛捨てであれば、これを1年契約から5年契約
(年払い・一括払い)に変更した方が得策です。
平成21年中に契約すれば、値上がり前の保険料で固定できる事と、
長期割引が適用できるからです。
まずは現在加入の火災保険内容を確認して、
保険料が上がるのか下がるのかを確認してみて下さい。

時間があまりありません。至急調べましょう。

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