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中野人事法務事務所中野 泰(なかの やすし)

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求人内容と実態が異なる苦情・相談が多数!

本日の日経新聞より。

賃金や就業時間などがハローワークの求人票の記載と異なるとして、
労使でトラブルになる例が相次いでいます。

厚生労働省によると、各地の労働局などに
求人票に関する苦情・相談件数が、
2012年度は全国で7783件寄せられました。

【苦情・相談の内訳の上位】

★ 賃金に関するもの:約2割
   例:『基本給』として記載された額より実際は少なかった
★ 仕事内容に関するもの:約2割
   例:求人票にはなかった業務をやらされている
★ 就業時間に関するもの:約2割
   例:始業の30分前に出社させられている

【事例】

★ ハローワークでは賃金18万円となっていたが、
  2カ月の試用期間後に正社員になったら17万円だった。
  通勤手当も『あり』となっていたのに全く付かない
★ 求人票には週休2日と記載されていたが、日曜しか休めない。
  『あり』となっていた雇用保険、社会保険も加入していない

ハローワークで求人する企業は、
厚生労働省が定めた申込書に
賃金や就業時間、休日数などを記入する仕組みとなっています。

ただ、記載内容が実態と違っても法的な罰則はなく、
企業のモラルに任されている面が強いのが実態です。
(新聞からの情報はここまで)

求職する側は入社前に「労働条件通知書」もしくは「雇用契約書」で
賃金、労働時間等を含めた労働時間を確認すること、
また、口頭で「実際は何時に出社すればいいですか?」等と
あやしい点は確認した方がよいでしょう。

正直、入社が確定する前ですと、
はばかられるような質問で、
やる気を企業から疑われてしまうことであっても、
入社が確定した後ですと、
実態を知らなければ働きようもないのですから、
キチンと確認した方がいいでしょうし、
この時点でも口を濁して
本当のことを言おうとしないような企業であれば、
相当疑ってかかった方がよいと思います。

最近は、「ブラック企業」等という呼称が使われ始め、
企業を「白か黒か」の二択で見るような風潮がある気がします。

でも、多くの企業は私から言わせれば、「グレー」です。
白に近いグレーもあれば、黒に近いグレーもあります。
ごくまれに真っ黒な会社や真っ白な会社もあります。

大半の企業はグレーであっても、
企業体力が許せる範囲で白に近づけていこうと努力していますし、
従業員のことを大切に思っています。

上記の事例は、真っ黒な感じがしますので、
求職側から苦情を言われても致し方ありませんが、
グレーの度合いが自分にとって許せる範囲かどうかは、
慎重に見極めていく必要があります。

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