鉄道の社会的使命
最近、同業者の方から、ふと聞かれたこと・・・。
「何で、ここのところ、いつも電車とまるの?」
確かに、電車の「運転中止」や「運行遅延」が目立ちます。
輸送サービスの内容には、次の6つがあります。
「安全」 「正確」 「迅速」 「快適」 「便利」 「低廉」
これらのどれ一つ欠けても、「良い輸送サービス」にはなりません。
その中でも、特に重要なものは「安全」です。
もし、事故が起きた場合・・・
① 社会的機能を一時的に停止させる。
② 乗客に多大な迷惑をかける。
③ 多数の負傷者を出し、最悪、死者が出る。
④ 鉄道会社は社会的信用を失う。
⑤ 鉄道会社は大きな時間的、金銭的、物的損失を被る。
など、あらゆる方面で大きな損失を出します。
「輸送の安全の確保」
一言でいえば、これが鉄道会社としての社会的使命です。
「安全」が保証されて、はじめて他の5つ
「正確」 「迅速」 「快適」 「便利」 「低廉」 がその意味を持ちます。
昔ながらの鉄道マン・・・。
パンチパーマにブッ潰した制帽を被り、周囲にガンとばし、お客にタメ口
みたいなチンピラ駅員や乗務員を、とんと見かけなくなりました。
しかし、いくら態度がよろしくても、運行状況が「あてにならない電車」に
なっては、今までの「接客サービス向上」の努力が全て打ち消されます。
鉄道について書きましたが、バス、タクシー事業にも同じことが言えます。
鉄道の事故に関する様々な報道を聞いた限りでの私見ですが、
事故の原因が、「運転士の質の低下」にあるような気がしてなりません。
昔の見習運転士は、指導運転士からの容赦ない鉄拳制裁を受けながら、
「運転技術」は当然、「運転士の責任の重さ」を教えられてきたと思います。
なお、これは、決して暴力行為を肯定するものではありません。
しかし、「人命を預かる職に就く者」としての、「心構え」と「社会的責任」に
関する指導・教育が不足している感が否めません。
また、事故防止のための設備改良が進み、何でもコンピューター管理の結果、異状時の現場での対応能力が低下していることも考えられます。
冒頭の質問をしてきた方には、全て私見ですが、このような回答をしました。
もし今度、私が、運送業関係の研修会等で講義をする機会があるときは、
「安全確保の原点」に立ち返った内容にしようかな・・・と思っております。


