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NHK大河ドラマに出た「女紅場」とその末裔、鴨沂高校

本日20:00開始のNHK大河ドラマ「八重の桜」において鴨沂高校が出てきました。女主人公の山本八重は會津戦争を終えて兄の山本覚馬を頼って京都に移住し、京都では「女紅場」で働きました。これは日本最初の女性教育施設です。後に日本最初の「女学校」となり、さらに日本最初の「高等女学校」となりました。即ち、京都府立第一高等女学校であり、「京都第一高女」として有名です。ドラマにおいては、「女紅場」の末裔としての鴨沂高校が、その由緒ある門構えとともに映像で紹介されました。来週の次回においては、再度紹介される予定です。

この京都第一高女は、大東亜戦争敗戦後の新学制によって「京都府立鴨沂高等学校」となりました。昭和十年頃に建設された鉄筋コンクリート造の建物ですが、女子学生が学ぶために女子に適した造りになっています。例えば階段ステップの高さは通常の2/3です。また御所の隣に建っているので、屋根は入母屋造りで、御所のみならず近くの梨の木神社やその他の寺院とも景観的にマッチしています。

最近、鴨沂高校の歴史を深く検討もせずに解体すると京都府教育委員会が結論をだしたそうです。これに対して卒業生の中の識者が「検討もせずに結論をだすことには反対する」と表明しています。そして私もその反対運動を支援しており、反対署名活動を受けて署名しました。支援理由は、「歴史は京都の観光資源であり、それは歴史的建造物と歴史物語とからなる。鴨沂高校の建屋は歴史的建造物であると同時に、歴史物語を背負っている」と言うものです。

支援している私は、鴨沂高校の卒業生です。しかし卒業生だからという理由だけで支援しているものではありません。前述の「女学校」設立に際して時の京都府知事北垣国道が多大な支援をしました。北垣国道は、明治維新の天皇東下により衰退した京都の復興に尽くしましたが、その一環でした。その北垣国道が嘆くと思うので支援しています。

北垣は自分のことよりも京都のことを常に思っていました。ですから銅像の少ない京都において国道の銅像が立っています。私も卒業した高校だから支援している訳ではありません。京都の発展のために支援しております。なお私は北垣国道の曾孫ですが、それが支援の理由ではありません。京都のために支援しているものです。即ち、京都の歴史的景観保護のために支援しています。京都は古いものを残し、かつ、京都大学を中心として最新の学問を育む、日本の宝です。ですから日本の為に支援しております。

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