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小橋川会計事務所ブログ

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無駄遣いそれとも有益?

昨日11月11日から我々があまり耳にしたことのない、"事業仕分け"という作業が国の行政刷新会議主導の下、始まりました。
これは、国が行なう直轄事業予算の内容を精査し事業プラン作成側(各府省官僚)歳出側(財務省)に対して議員・民間識者等が、事業毎に質疑応答を行い多数決でその方針(廃止・存続・移管等)を公開状況のなか決定していくという新しいシステムです。国家予算の枠組みでは、初の試みですので大変面白い議論が今回行なわれているようです。
ご興味のある方は、行政刷新会議ワーキンググループライブ中継サイトは以下のアドレスで、視聴可能ですので是非一度ご覧になってください。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/live.html

これまでの税金は国や地方に取られるものというばかりのイメージから、その使途内容(有益性・公益性・合理性)に対して国民の目を配ることが可能(可視化)になるといった良い意味での新時代の変化も予感させます。
確かに国の事業の大部分は人件費をはじめとする管理運営費の無駄が一番大きいわけですが、それだけでなく目に見える部分(箱物・サービス等)で本当に必要なものかといった事業も数多く見受けられると思います。従来の関連事業者を助けるために国が公共事業を増やす時代は既に過ぎ去り、国民目線で優先順位をつけ民間レベルでの事業効率性を追求していかない限り理解を得られなくなりました。

国が動き始めると自分たちも、ついついわが身の予算配分の仕方が少し気になるのが人情ですね。こうした職業についていながらもその財布の使途は・・・
うーん、やはりまだまだ合理化の余地がたくさんありそうです。

霜月(しもつき)の到来と環境の変化への思い 徒然なるまま

もうすぐ11月。

11月はしもつきと呼ばれるだけあって霜が下りる時期でもあったのでしょう。本来は凍えるほど寒かったのかもしれません。
ただ最近は、めっきり暖かくなり防寒具としても年々重いコートやダウン・毛皮といった冬らしい装いから遠ざかっている感覚があります。実際、数年前にクリーニングに出しシーズンを通して使わないものも増えておりたんすの肥やしと化している次第。

日本には四季があり一年を肌で感じることができる数少ない土地柄。冬や夏がなくなることはないでしょうが、温暖化によって衣服も少なくてすむ時代になっているように感じます。その分、暖かい気候への変化は、夏の暑さを除けば身体に優しい状況を作り出し高齢化社会をサポートしてくれる一方で、四季の変化をもって成り立っているビジネスを疲弊させているのも間違いありません。遊び方や生活様式が十人十色どころか百人百様となったことで従来型のビジネスモデルは全く成り立たなくなっています。アパレル産業に携わる方やファッションに敏感な方々はもしかしたら苦々しい思いをされているかも。また、スキーやスノーボードといった代表的な冬のスポーツもここ最近人気の低下が著しくなっています。

20年ほど前リゾート産業が華やかかりし頃はアウトドア型の遊びが主流だったように思いますが、今ではネットコマース事業・安くてデザインが良く多種であるアパレル産業・ネット型ゲーム事業等インドア型のビジネスモデルが隆盛を極めています。

昔の人たちは狩猟民族であっても農耕民族であっても、生活の基本は身体を適度に動かし、食事を必要に応じて摂取していたと思いますから、環境変化に徐々に適応しつつも心も身体も共に健全な生活を送りたいものです。

しかしこんな温暖化の中でも日本における四季折々の表情は失って欲しくはないものですね。

IFRSとは??

本日はちょっとだけ難しい話を少々。

ここ最近よく耳にするIFRS(イファース)そしてコンバージェンスという言葉。
一体なんのことでしょう。
長い言葉ですが、International Financial Reporting Standards(国際財務報告基準)の略称です。
そしてコンバージェンス。これは会計基準の世界的な統一を図っていきましょうという会計世界における一元化志向を指します。

一口に統一化とはいっても、そんなもんルールを変えてそれに従えばいいのではといった簡単なものでもありません。なぜなら会計のルールを変えることによって様々な問題が出てきてしまうからです。
赤字だった企業が黒字になったり(余り多くはないですが)、今まで黒字だった会社が大幅に赤字になったり、多くの業務システムはすべてコンピュータ化され業務フローと一体化した形で会計書類も作成されるため、こうした組替え作業が言葉で言うほど簡単ではなく膨大な事務作業コストがかかる点や企業に資金を預ける投資家が従来見ていた資料とどこがどのように違うのかを理解させることが困難であることすなわち期間比較可能性というものを損なってしまう危険性が生じてくる点など。

主に米国やヨーロッパが主体となって進めている感のあるコンバージェンス議論ではあるものの多くの国際企業を有する日本にとってもこの時流に乗らなくては、国際社会から取り残されかねないほどの大きな問題でもあります。自国において長い年月をかけ醸成してきた会計の土壌ももちろん重要ではありますが、国際社会で常にその位置を確保するためにも議論から外れるわけにはいかず、国際会計基準に相応しいものを作り上げるため積極的な発言の場に立っていかなくてはならないでしょう。
その中でももっとも大きな変更点が取得原価主義から時価主義への流れでしょうか。今までは一部の資産・負債などに取り入れられたにすぎない時価測定・評価という作業がほぼ全域(資本すなわち純資産部分も含む)にわたり網をかけていくようなイメージでしょう。

去年作った工場は今年いくらで売れるのか、あるいは数年後不要となった時に整地・廃棄処理にかかる費用は現時点どれほど準備しておくのか、今保有している為替や有価証券などはどの程度の価値があるのだろうか。
時価測定ができるものは全て行なう一方、範疇に入れられない営業力・特許権など無形資産の評価など本当のところバランスが取れているのかといった意味での矛盾は数多くあるようです。それでも歩みを止めることなく、大きな変化の波が既に始まっています。

民主党政権で税制改正議論がスタート!!

(祝日と祝日の間をまたお休みとする何とも素晴らしい国民の休日のおかげで)
できあがった長い連休が終わりました。長い方は9連休だったらしいです。
 先日もゴルフをご一緒した方々とその話をしていたら余りにも休みが多くて遊んでいるのか仕事をしているのか不安になったり、スケジュールを見たらツアープロのようになっていたりと皆さん思い思いの秋休みを満喫しておられました。
 そんな中、新たな政権を任された民主党大臣の方達はお休み中も精力的に動き回られていましたから、動きまわるという点に限れば政権運営として順調なスタートをきったといえるかもしれません。
 私たちの業界に関係することに目を移しますと、もちろん政府税制調査会があります。
先週頃から本格的にスタートした議論の内容をみてみると・・・・
 ○ 揮発油税(ガソリン・軽油)の廃止
 ○ 自動車取得税税率引下げ
 ○ 住宅ローン・エコカー減税
などなど様々な政策減税が予定・継続実施される模様。

その中でも私たちに一番関係の深い二つの税金に注目してみました。

特に、注目されるのは時限立法としての中小企業を対象とした法人税の軽減税率。なんと18%から11%に。本来は30%のものが所得800万円以下まで22%に引き下げている税率に照らしても半額です。(財源は足りるのでしょうか。中小企業は赤字が多いという意見もありますが、現場からいわせていただくと結構黒字企業はこのご時世でも多いと感じますからかなり心配です)法人税の繰越欠損金の還付金額も既に相当額に上っており事務処理が追いつかず、現在申告から3か月を越えての還付処理となっていることを考え合わせると心配なところです。
 そして一番みなさんが気にされている税金。1つ当たり77円・47円・28円かかっているもの。さて何でしょう。

 正解は350mlに換算したビール・麦芽比率25%未満の発泡酒・そして第3のビールと業界で呼ばれているその他の発泡酒にそれぞれかかっている酒税です。
民主党はこれらを横並びにして税率を設定するようなので、本来のビールは安く第3のビールは高くなるのかもしれません。いずれにしても安いに越したことはないので、民主党の皆様、ぜひ懐に優しい大岡裁きをお願いしま

新たな政治の夜明け

ついに鳩山新政権がスタートした。

矢継ぎ早に繰り出されるマニフェストに記された施策への一つの回答となるアクション。
これまでとは違った政治側面を見た気がする。国民とのコミュニケーションを通じた行動力が心地いい。このスピード感を是非継続していただきたい。
無論その真価が問われるのはこれからではあるが、官僚主導の政策ではなくすべて国民の意思を尊重した形で動いている姿が何か今まで以上に新鮮に映るのかもしれない。また来年には参院選も控え、ここであぐらをかいているわけにもいかないのだろう。

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