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小橋川会計事務所ブログ

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2010年1月27日

メディア社会の功罪

最近ひしひしと感じていることがあります。

というのもこれだけ常に多くの新聞社や報道各社の記事を目にしていますと、否が応でも感じるのは同じネタに対するその論調の違いでしょうか。一方から見ればそれは偏向報道といえるかもしれません。
裁判・国会討論など相手のあるものはどのような議論であれ、立場の違う方々が意見を出し合うため当然そこには相違が生じます。また著名人のインタビューにおいても実はその答弁に対してポジティブな見方・ネガティブな見方というものが両面から相当程度出てきます。
すべての人間は社会というコミュニティー下において少なからず他の人々と交わる機会を持ちこれを形成しています。それは直接的なものばかりでなく情報を発信すればするほど間接的なコミュニティーの規模は拡大していきます。
テレビや新聞等のマスコミこそ実はその最たるものかもしれません。情報を発信する側の人間も何らかの形でいろいろな立場の人々と関わっており、とくにそのトップに立つ方においては、決定権というパワーがなまじあるがために中立という立ち位置が取りづらくある立場の人の代弁者になってしまうことが明白ですから。

私も含め多くの人はこうしたマスコミが毎日発信している内容こそが真実の情報であると勘違いしてしまう傾向が強いのではないのでしょうか。例えば第2次世界大戦に突入する前、反対する人々が数多くいたにも関わらず、一部強硬派のために戦争に突入した時、戦争反対を訴えることや徴兵に応じないことは悪であり非国民と罵られたのもマスコミの大きな喧伝が一助になっていなかったでしょうか。(この意見すらある方にとっては非難されるものかもしれません)嘘の情報でも情報の強さと量の陰に真実がかき消されてしまいます。
誰かが意見をいえば、当然反対も起こるしまた逆の見方もあるのだという至極当たり前のことが実は平気で無視されてしまうことは大変憂慮すべきことです。

ただ、世界最大の検索サイト法人とあるどこかの大国が争っているような情報検閲・情報統制は幸い日本では行われていないのですから(そう信じています)、マスメディアが報じていない小さな意見や小さな事実を見逃さず自身で汲み取っていくことも大事なことかもしれません。情報は自分が直接当事者の立場で経験したり感じたりしたことではないためもともと本来の意味での真実とはいえないかもしれませんが。(すべてが捏造された情報の中で生きていないとも断言できませんから)
今も昔も"百聞は一見にしかず"です。人からの情報のみを信用することなく沢山の情報を探して真実の目を育てていきましょう。このことこそ実は情報社会に生きている我々の最低限のマナーであるかもしれません。

2010年1月12日

新年に向けてのごあいさつにかえて

昨年の悪夢は吹き飛ばし、寅年の本年こそ素晴らしい年にしていきたいですね。
いつもと変わらず、本年4日には神田明神にお参りしてきました。
気のせいか例年以上に人出が多かったように感じます。
「困ったときの○○頼み」とはよくいったもので、多くの方が今年にかけている意気込みがひしひしと伝わってきます(私も)。

景気自体まだ上昇の気配を直接肌で感じられはしませんが、様々な数値をみていると徐々に上向き加減にあることは確かなようです。
年始における財界の方々の予想も上向いていくという意見が多くなっていましたし(昨年はお先真っ暗という感じ)、諸外国の株式市場も徐々に昨年の落ち込みを解消しつつあることが見てとれます。
あとは、日本自体が輸出大国であることから為替レート自体の安定ならびに高い日本円を程良いレベル(私見としては100円前後の水準)にまで持っていくことが景気回復のための最低のファンダメンタルとして望まれるのではないでしょうか。

古来(私が生まれて以来)日本人の消費って貯蓄の上に成り立っているものですから、貯蓄が一定限度を超えて減少してしまうと消費活動能力が極端に低下してしまいます。国民性ですからしょうがないかもしれませんが、消費・消費で残ったのは全てクレジット残高だけというよりはまだましかもしれません。とはいえ、少しでもこの消費意欲を高めていくには神の手ではなく海外の消費が不可欠です。

とくに財政がひっ迫し、公共事業が望めない環境では輸出(海外需要)増加→供給拡大→投資増加→国内需要増加→所得増加・雇用創出といったサイクルしか回復シナリオはありえません。国内需要は少子化や消費需要の充足度合が他国より高いために起爆剤とはなりえないためです。

ですから円高で海外旅行や輸入商品の値下げや、デフレ進行状況を喜んでいられないのです。
みんながお財布に自由に使えるお金を増やすためには日本人がもつ創意工夫により世界で通じるモノ・サービスを作り続けることでこの国全体の豊かさ(もちろん経済の豊かさが幸せすべてではありません)を高めていきましょう。すでに文化や食事、様々なインフラは世界に冠たるものなのですから。
そうすれば日本はもっともっと良い国になれるはずです、いやなりましょう。